身体は『心』でできている
「普段、何食べているんですか?」
ヨガをしていると必ず聞かれるのが、この質問です。
【理想的な食事とは何か?】
..... 食事の話は難しいですね☺️ 世界中にはいろいろな方がいますし、グローバル化がさらに進めば、日本にいても、外国の方へヨガを指導する、なんてこともあるかもしれません。
私たちの住むこの日本には今、様々な食文化が存在します。そして、これからも新しい食文化は生まれてくるでしょう。 また、今よりもっと長寿化が進めば、医学的な食事管理をしなければならない方も増えていくことと思います。 そんな中で、私が変わらず伝えていること2つがあります。
まず①、医学は肉体しか観ません。ヨガは肉体以外の目に見えないものを観ていきます。
心とか...。
もともと観ている世界が違うので、当然食事に対する考え方も変わっていくのです。
そして②、私は皆さんに問いかけます。「私たちの身体は何でできているのか?」と。 一般的な答えは「食べ物」でしょう。 間違ってはいませんが、しかしヨガの答えは違います。 私たちの身体は「食べ物」でできていません。
私たちの身体は「心」でできています。 なぜなら、何を食べるかを決めているのは「心」だからです。 だから、心に荒さができれば、口に入るものなら何でも良いと暴飲暴食もするでしょう。
休んだ方が良いと分かっていながら、仕事の付き合いだからと無理にお酒を飲んでしまうかもしれません。
鍛えているからといって、タンパク質を多く摂取していたら、内臓は休む暇もなく働き続けます。内臓が疲れると睡眠をとっていても眠くなり、仕事やプライベートを楽しむ余裕はなくなります。
ヨガの智慧はそうやって、私たちに問いかけるのです。
果たして本当に身体は「食べ物」でできているのか、と...。
この問いに答えはありません。しかし、真実を見ることはできます。
ヨガを実践し続けていくと、そこに「気づき」があります。
そこに「学び」があります。
そこに「智慧」があります。
それは、自分自身と向き合い、考えるきっかけになるのです。 心が静寂に包まれると、いろいろなことに「気づき」が生まれます。 例えば、「今日は冷えているから身体を温める食材を食べよう」とか、「なんだか風邪を引きそうな気がするから、ビタミンたっぷりの野菜や果物を多く取ろう」とか、「お腹が張っていて動いてない気がするから、腸内環境を整える発酵食品の摂取を意識しよう」などです。
「気づき」は「学ぶ」ための第一歩です。
「気づき」、「学んで」、「実践」することで経験を積んでいき、その経験が私たちの日常を豊かにする「智慧」になるのです。
心が変わると「食」に対する姿勢も変わります。 それはこの世界がどんなに変わっていこうとも、「身体は心でできている」という私の中での真実は、決して変わることはありません。 多くの人は「知識」が重要だと考えますが、ヨガでは「智慧」が重要だと言います。
知識は勉強すれば誰でも得られますが、智慧は経験から生まれてくるものなので、実践し続けなければ得られません。
さぁ、「身体は何でできているのか」
この問いに答えはありません。
今度はあなたが実践して、自分なりの真実を見つけてみてください☺️✨
NAMASTE
